FAKEOUT magazine

スペシャル対談企画Vol.4 写真家・谷脇貢史 × DOWBL TAISHI対談

time 2014/08/22

スペシャル対談企画Vol.4 写真家・谷脇貢史 × DOWBL TAISHI対談

 

“伝える”。その行為に、人類は多くの時間を費やしてきた。
足りない言葉にもどかしくなる。何度も何度も、文字を書き直す。
時には仕草、時には表情で。すれ違わないようにと、祈りとニュアンスを込めて、“伝われ”と願う。
ならばDOWBLのビジュアルルックブックを手がける写真家・谷脇貢史の写真からは
デザイナー・TAISHIがDOWBLのデザインに込めた思いが容易に伝わってくるのは一体、何故なのか。
“伝える”という行為を、写真に宿す。
“伝える”という願いを、デザインに秘める。
DOWBLの撮影を通して、二人が感じたことを語ってもらった。

「かっこよくやろうよ」の言葉が始まり。お互いにイメージを共有する。

TAISHI(以下、T):DOWBLのビジュアルルックブックを担当してもらってるスタイリストの徳永さんに、2013年の秋頃に紹介してもらったのが谷脇さん。
正直、撮ってもらえてかなり幸運だと思ってます。谷脇さんには本当に安心して写真を任せられるんで。

谷脇貢史(以下、谷脇):そんなにべた褒めされると照れるわ(笑)。
まあ、俺も徳永さんとはずっと一緒に仕事をしてきて、DOWBLってブランドがあるから『かっこよくやろうよ』って言われて。
その時は正直ブランドのイメージもなんも知らんかったから、ノリでかっこよくやりましょうって応えて。
その後、ブランドのイメージやTAISHI君がかっこよくて、問題ないなって思ったけど(笑)。

T:自分、こう見えて結構人見知りとかするほうなんで、最初お会いしたときはなかなか話せなかったんですよね。
谷脇さんって自分が大好きなトップアーティストの写真を撮ってらっしゃるって聞いていたので、それも手伝ってムチャクチャ緊張しちゃって(笑)。

谷脇:俺も基本的には人見知りだから確かに全然、話せなかったね(笑)。けど、ブランド自体のイメージとかはすぐに共有できたと思う。
初対面の時からTAISHI君ってやりたいことが明確で、中身は純粋なんだなって思っていたから。

taidan4_1

T:そんなことないですよ。
今では慣れてきて撮影の度に、色んなアーティストをどう撮っているか質問攻めばっかしちゃって、申し訳ないです(笑)。

谷脇:いやいや、撮影していても、その合間に話していてもそうなんだけど、そういったドンドン吸収していく姿勢が人間として面白いなって。
やっぱり純粋なんだなって、新鮮な感じ。
変な言い方になっちゃうんだけど、TAISHI君が作ったアイテムってマジメすぎず、引き出しや伸びしろがあって、これからまだまだ成長していくんだろうなって感じるんだよね。

T:ホントにありがとうございます。
実は谷脇さんが撮影のたびに黒系の格好でビシっと決めているのをかっこいいなって思っていて、今年の秋物からはこれまであまり作ってこなかった黒やダークトーンをデザインに取り入れたんですよ。

谷脇:ほんまに(笑)。
俺は元々、メゾン系のブランドの撮影のアシスタントからカメラマンになったんだけど、そういったメゾン系の裏方の人たちって黒一色でビシッとキメているのがかっこよくて。それからずっと仕事の時はそんな感じを真似してるんだよね。

taidan4_2

T:そうなんですね。
自分はアイテムをデザインしてる段階から、それに見合った雰囲気やシチュエーションをいくつか考えていて、その遊びの部分やイメージを谷脇さんが職人の如く、きちんと汲み取ってくれるので本当に助かってます。 自分はこういったビジュアルの部分でも、どうしてもこだわっていきたいと考えているんで。

谷脇:それは、TAISHI君がイメージを完璧に作れているからだと思うんだよね。
DOWBLのイメージをデザインとして昇華しているから、写真もそのイメージに向かっていくしかないからね。

T:だから、早く撮影が終わるんですかね。
谷脇さんとの撮影は毎回30分とかの短い時間で、想像以上にかっこよく仕上げてもらえるので驚いてます。

谷脇:それはもう、その場でのベストな選択が決まっているから。
TAISHI君が考えているかっこよさのイメージだったり、自然光の入り方だったりで、その瞬間や状況での一番いいカットや欲しいイメージをお互いに共有できているからだよね。

taidan4_3

T:そのイメージをとりあえず確かめてみようって撮ってみると、やっぱり、しょっぱなの一枚目に撮ったのが一番よかったりしますからね。
谷脇さんのすごいなってところは、そこなんですよ。
イメージ通りを良い意味で裏切って、鳥肌が立つくらいさらにかっこよく撮ってくれる。

谷脇:自分の目で見た風景と、写真を撮ったときの風景って変わってくるから。
そういった違いの部分にDOWBLのテイストを落とし込んで、日本ではないどこかを切り取った映画のワンシーンみたいな雰囲気にしたいんですよ。
その点、DOWBLのアイテムは映画のようなストーリー性を確実に感じられるんで撮っていて楽しい。

T:自分もデザイナーとしてもモデルとしても試行錯誤している瞬間を、きちんと拾い上げてくれるのでめっちゃ楽しいんですよね。
それに、やっぱ日本のトップアーティストを撮っている方が俺を撮ってくれるというのも感動でして、それはもちろんDOWBLがあるおかげなので撮ってもらうたびに谷脇さんにもファンやスタッフにも感謝しているんです。 そう言えば、谷脇さんと最初に撮影したとき、話した内容が印象的だったな。『広告のビジュアルってやっているクルーが全員納得できないとダメ』って言う。

谷脇:それは俺が広告のポートレイト(人物写真)ばっか撮ってきたからっていうのがあるんだよね。
写真を撮ってるとどうしても自分の“我”みたいなものが出てきちゃうんだけど、そういった自分の思いよりもブランドやデザイナーの思いを汲むほうが大事だし、全員で良いものを作ったっていう感覚を共有できる嬉しさが絶対に大事なんで。

T:谷脇さんとの撮影は、確かにみんなで作っているという実感が在るから楽しいんです。
作っている側が楽しまないと、見ているほうも楽しめないと思いますし。
そういった点もDOWBLの広告やビジュアルルックブックを見てくれてる方に伝わってるといいですね。

taidan4_4

 

 





































カテゴリー